(概ね)戦争映画みる星人

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【映画】ウィンター・ウォー(2016) 20

 

内容に言及しますのでネタバレ注意。

ウィンター・ウォー 142分 20点(総合的に微妙なので)

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・本作 

有名なフィンランド映画『ウィンター・ウォー厳寒の攻防戦』とは無関係のフランス映画で、対ドイツ戦。

日本配給会社のパクりクソ邦題と思ったが、原題もウィンター・ウォーだった(レンタル屋あるあるで、マイナー作品の邦題は名作と間違って借りさせる為の改変タイトルが多い)

"もう一つのスターリングラード攻防戦"と大見得を切っているが、これは最早虚偽広告。パケ裏のstoryにはこう書かれている『…後に「アルザススターリングラード」と呼ばれる大攻防戦を前に、イェプスハイムの町に隣接する森を取る必要があったが…(略)』…この森を守備する話である。

実用日本語表現辞典
前に
読み方:まえに

(2)対象となる物事が過去の出来事であること、または他の物事と比較して早い時点の物事であることを意味する表現。

 

 

・内容

主人公のオッサンはフランス空挺部隊、連合国軍の対ドイツ戦に従軍し祖国を目指す。森に陣取って小競り合いと愚痴が続くなか、捉えたドイツ兵がなんと弟だった。逃げずにフランスに残っていた弟は、ドイツ占領下で徴用されたのだった。

捕虜を捉えたそばから人道的に取り扱おうとしていたオッサン、ただでさえ殺しあいの中で怒りを抑えられない部下の突き上げがあるなか、その上弟となると私情を疑われ、葛藤するといった話。

 

 

・雑感

ドイツ軍が徴用したアルザス人※1は数多く(映画曰くアルザス・ロレーヌ地方で13万人)、主に東部戦線(対ソ連)に配備されたが、西部で同胞と戦う場面もあった、らしい。興味があれば『マルグレ ヌー』で調べてみて下さいな。

 

正直アルザス人というのは初耳だった。国境はよく動き民族は混ざってるのが当たり前という感覚は日本人にはピンと来ないが、大陸を知る上では欠かせない視点かなと思った。支那大陸とて同じ事で、中華民族などおらんとしらなければ近代史の理解などできないし、人民共和国がどんな性質の国かも分からない。

 

マルグレ=ヌーは裏切り者との意見が根強かったようで、2010年になって正式に名誉回復がされたとエピローグで語られた。これって要するに当時を知る批判者があらかたお亡くなりしたので、十把一絡げにナチの犠牲者でしたとやった風にしか思えないのだが…実際の所はよく知らないが。

 

日系人強制収容所出で太平洋戦域に配備された日系米兵が『二つの祖国』というドラマ映画で描かれているのを思い出した。

このウィンターウォーも言わばNHKスペシャルドラマのような国内向け的な作品で、そもそも海外に配給するような次元のモノとは思えない。

 

・採点

真面目な作品だが、結構長いし、弟登場も遅く、いまいち全体で主題が見えず散漫としている。

演技演出が微妙で、せっかく面白味のあるキャラクター設定なのに、なにも感動しなかった。

総合的に低予算で、それを補う戦闘描写の面白味も特にないので、体感20点とする。

この手の作品は90分に縮めれば1.5倍はマシになるというのが持論だが、共感してもらえるだろうか。

 

※1フランス中東部のアルザス地方に住むアルザス語を話す南部ドイツ人に属するアレマン系の民族(Wikipedia)