(概ね)戦争映画みる星人

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【映画】ローレライ(2005) 5

前回に続いてローレライです

 

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・本作 フジテレビが製作に名を連ねている

・内容 ローレライ (映画) - Wikipedia ←注:内容全部書いてあります

ナチスの人間改造で出来た超能力者の女を乗せることで、敵魚雷を正確に探知という超技術のローレライシステムを乗せた日本の潜水艦が戦果をあげるも敗戦が近づく。日本の現状を憂い敢えて一度日本を徹底的に破壊しようとする珍勢力がおり(国家の切腹だとか)その内通者が潜水艦をジャック。隙をついて抵抗し、彼らの計画により東京に三発目の原爆が落とされるのを阻止する。この潜水艦にはデカイ連装砲がついており離陸直後のB29を一撃で撃墜して終了。

 

・雑感

ひどい。よくこんなメガシャークシリーズに遥か劣る作品を全国公開したものだと感心してしまう。最近も日本アカデミー賞なる日本のメディアの体質を体現したような閉鎖的な身内上げのパーティーをやっていたが、邦画はどうなってしまうのだろう、いや、どうもなっていなかったのかもしれない。

タイトルロゴが男たちの大和への便乗で笑う

 

面白いところの一部につっこんでみる。

ローレライシステムの使用がぶっつけ本番。

ローレライシステムは母艦が超能力者を乗せた子艦を引く必要があるのだが、子艦にも魚雷が外側に搭載されておりそれを発射するシーン。大きさと位置関係上前方の母艦に直撃するため、側方に大きく飛び出て前進する(水の抵抗すごそう)という欠陥構造である。

米飛行場にB29を破壊しに行く決戦の前、能力者と、共に子艦でサポートしている若者への同情から艦長が子艦を切り離し、生きろ 的な事を言う。ここからは大人たちが責任を取るのだと、作中で陳腐に描かれる責任を取らない大人なるものと比較して言いたげだが、敵艦に囲まれた大海原のど真ん中でいかにも航続距離の短そうな小型潜水艦で放り出されても死あるのみなのだが。

ラストだけでも珍シーンの詰め合わせ。本来飛行場を砲撃予定にも関わらず、浮上と同時に、すでに離陸したB29を即座に照準するシーン。艦長が目視しただけでなんの命令も出していないのに高速で砲塔旋回し照準、通信機もないのに艦上で撃ち方始めと命令、その照準のまま射撃すると飛行中の目標に当たる。意味がわからない。というか日本側の内通者から機の発進時刻を聞き出したわけだがそんなもん知ってるのもおかしい。

大量の駆逐艦隊の真ん中に浮上して、射撃完了するまで全く攻撃されない、全く砲を向けられもしないにとはどういうご都合主義だ。

またそれが該当飛行機である確証は一切ないのに全て終わったという顔をして締めるのもおかしい。滑走路が無事なら原爆搭載機が飛び立つやも知れんのだからさっさと砲撃しろ。

ここで強く言いたいのは、『あるキャラクターがその時点の知識及び精神状況で、ある状況に対してどう感じ反応するか。』に矛盾をきたすのは、脚本上設定した情報を扱いきれない思慮不足という初歩的な脚本の低レベルさによるもので、続編で大爆死するようなクソアニメの典型も実はこれである。

 

現実では、日本を徹底的に破壊して得するのは敗戦革命を計画していたコミュニストソ連というのが世界地図を俯瞰して見えるものだが。フィクションによる勝手な反米のみと曖昧極まる日本の誇り云々というような狭い話ばかりで結局何が言いたいのか全く分からん。冒頭のポエムもテーマとの共通性が見いだせない。

フィクションでアメリカ人に誉めてもらうセリフ書いてて恥ずかしくないのかな、この手の映画こそ日本の誇りなぞないと思うのだが。なぜ海外のように、愛国心をことさらに愛国心を描いていますと強調せずに普遍的に描けないのだろうか、そんなものはテーマ足り得ない。娯楽を娯楽としてテンポよく、作品を作れないのだろうか。

ほぼ同じシナリオでも宇宙人と戦う内容にすれば倍面白かっただろう。

 

・採点

冒頭から潜対潜でサクっと沈める超SFと分かって期待せずに見れたので負荷は軽減された。要はナチゾンビもの並の庶民的作品であって戦争映画ではないという事だ。

『プテロドン 零式戦闘機 vs 翼竜軍団』の方が面白いかな。

史実の欠片もない。得るものも、SF的面白さもない。

よって5点とする。