(概ね)戦争映画みる星人

反共主義者なので、うよく嫌いの人はブラウザバック ネタバレ注意 変人の戯れ言と思って気楽に読んで下さい

【映画】ノー・マンズ・ランド 西部戦線(2014) 23

 

ノー・マンズ・ランド 西部戦線 81分 23点

 

f:id:ttthiti:20220220200601j:plain

 

・本作

たぶん開戦100周年記念のマーケティング

実際の人物がモデルらしい。

 

・内容

フランスに住むオランダ人の青年アーサーが仏軍外人部隊に入り、欧州大戦に従軍する。

パリで演劇評論家をする父は名のある人物でオランダ人コミュニティで尊敬を集めている。東部戦線が始まり戦争の危険から本国へ帰るかどうかという話になっているわけだが、フランスも参戦国となり、フランス国籍の友人達は志願した。

ベルギーの惨状の話で心を痛めた彼は、恋人や両親に心配されつつ志願を決める。以降は彼の従軍の様子と、その中での父との手紙のやり取りで展開する。戦友が突然に死んでいき、尊敬する父が病死した知らせを受け、様々な苦しみが彼の心を荒ませてゆく。

敵の毒ガス使用の情報を掴むがろくな防毒マスクもなく分厚いガーゼで対応する。

終戦まで生き残り勲章を父の墓に置く。毒ガスを受けていた彼は後に体調が悪化し、病床でラジオを聴いて過ごしていたが、戦友たちに看取られて若くして亡くなった。

ラジオからヒトラーの首相就任演説が流れて終

アーサーの実際の写真とエンディング

 

・雑感

戦争映画自体特にそうだけれど、事前知識を要しすぎる。

本国オランダが中立の態度であった状況が全く説明されていない。これがないと本国に帰らず参戦する事がどんな意味の描写なのか分からない。

 

f:id:ttthiti:20220306162305j:plain

白黒にしたら変な画面色のちゃちさが軽減される気がする(笑)

冒頭友人たちとのサッカーの判定ミスで審判に噛みつくシーンから始まる。不平に我慢がならない性格が描写されたのだろうが非常に分かりにくい。

主人公はプロパガンダのレイプ・オブ・ベルギーに憤慨し志願するが、作中ベルギー人は戦闘に巻き込まれた事を話す場面があるだけ。直接言及はしていないが、ドイツ軍残虐行為のプロパガンダとしての存在を分かる人は分かる形で描いているのだろうか? はっきりせず、どっちとも言えない。

戦闘の推移があまり説明されず、どの場面もなぜそれをする必要があるのかが分かりにくいので退屈。パリにせよ戦場にせよ、それらしい広い視野のカットがぜんぜんなく、撮影規模のショボさが伝わる。ドイツ軍側の塹壕描写とかセリフは全くなく、白兵戦でもみ合うくらい。

 

好きな点の一部

外人部隊のオランダ人戦友が会話において、想像とあまりに違う地味で汚い塹壕戦について、馬に乗って旗を掲げて剣を抜くような想像をしてたと語り合う。こういう時代と当時の想像力への理解は歴史を見る上で大事だと思う。

クリスマスまでに戦争が終われば、としていたのが、イースターまでに終わればとなり、休暇は出なくなり逃亡兵が処刑された話も流れてくる。特にストーリー全体での目標は示さず主人公の戦場生活が淡々と写され、風景の雰囲気は変わらない中で戦争全体の泥沼が地味に表現されている。

ベルギー籍で戦火に巻き込まれ家族を失ったフラマン人の補充兵が持ってきた食料が、食料管理をする兵士に巻き上げられる。当たり前のように理不尽な軍の力関係が描かれていて面白い。気さくな彼は気に入られ仲良くなる。

 

作中でなんの説明もないが、ラストの演説はこれ。間違いなくこれの14:59からの音声だが、この動画説明欄における「第一次世界大戦におけるドイツ国民の罪」の部分が映画ではトリミングされているのと、翻訳がかなり異なっている。機会があればご覧下さい。

youtu.be

オランダは後に第二次欧州大戦ではドイツに占領される。それを念頭に大きな戦争の流れにある1つの人生のむなしさを描いたのだろうか。

オランダというとインドネシア再侵略で現地人に威光を示すため、連合国でも特にガバガバのBC級戦犯裁判で日本兵を処刑したイメージしかなかった。なのでドイツとの関係性は「へー」となりました。参考↓

オランダにおける戦い (1940年) - Wikipedia

オランダの歴史 - Wikipedia(ネーデルランド王国)

 

・採点

とにかく地味!白兵戦もグダグダ!

いろいろと説明不足で素人や他国の視聴者に不親切設計。

特に初見は面白さがまるで分からなかった。

つねに曇り空のような、やたら白っぽい画面色の映画は趣味ではない。

戦術とかが見てとれるような趣味な点に乏しい。会話は所々で面白い。

後付けの画面効果が分かりやすいなど、総じて映像のレベルがよろしくない。

決して嫌いではない。よって体感23点とする。